第12回 一期一会が文通へ
投稿日:2014年08月01日
右のお尻が痛い、原因は股関節にあり左右の脚の長さが違う。これを矯正するために靴用インソールを作った患者さんのお話です。
整形の医師、装具さんが詳しく型をとり細かく測定相談しインソールを作ったNさん。届いたインソールに一通の手紙が入っていました。インソールを作った香川県の会社の女性からです。「一 期一会の関係でしょうが、患者さんの痛みが1日でも早く和らぎ笑顔がもどればうれしいです」と書かれていました。感動したNさんは、お礼に雪祭りの絵葉書を送りました。その後何度か文通をして、相手は香川県の女性で雪はみたことないそうです。札幌に遊びにきたら3~4日なら泊めてあげると書きました。乳がんの手術後の乳房カバーなども手掛け自分が実際に装着して確認する会社らしくテレビでも紹介されていると他の患者さんからも聞きNさんは納得しました。
Nさんはこの文通が自分の元気をアップしていると満足感でいっぱいです。この手紙を子供たちにも見せたいとおっしゃるのでサークル薬局で手紙をコピーして差し上げた。医療器具のインソールが結ぶほほえましい縁です。右お尻が痛くて、その時は右脚が約1cm短い状態でした。インソールを作って約2ヶ月が過ぎ、右お尻のコリや痛みが良くなってきました。リハビリの先生にも柔らかくなったといわれて回復を実感しているNさんです。
Nさんのインソールは腰やお尻の強張りを治しただけでなく、心もほんわり柔らかくしてくれるものだったようです。物ではなくそれを使う人を思いやることの大切さを改めて教えてもらった気がしました。