第1回 カサネバダルフラは危険信号
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第1回目は、「カサネバダルフラは危険信号」です。丸山淳二医師の言葉です。
昔の体育系クラブ活動は、ご存じの方も多いでしょうが、今では問題になるであろう罵声やパワハラ、シゴキは当たり前、時には体罰(鉄拳制裁)もありました。また、当時は汗をかいてバテテしまうからと運動中は水を飲まないように言われていました。これは、時に脱水という危険な状態を作ることをわかりませんでした。時代は変わり、現在はいかに効率よく水を補給するかが重要です。マラソンもサッカーなど休まないで動くスポーツでも、時間を見つけてどんどん水分を補給します。
私たち人間は、体の60%が水です。この重要な水が不足しないように補給するコツは、のどが渇く前に定期的に補給することです。熱い夏場だけでなく冬場も乾燥により脱水を起こします。1時間に100mL(コップ半分)で10回が目安です、そうすると食事からの1Lと合わせて1日必要量2Lは補給できます。いっぺんに水を大量にとると、水は利尿剤に変わりかえって脱水を起こします、いっぺんに入った余分な水を排泄しようと1.1~1.5倍の水を出します。ビールなどのお酒も同様に利尿作用があります。その証拠に、経験ある方もいると思いますが二日酔いの朝は「水くれ、水が一番うまい」となりますよね。
おしっこに起きるからと午後から夜は水を飲まない方、下痢をしていて水を飲むとまた下痢するからと飲まない方、風邪引いて熱があるとか吐いてしまうと水をのまない方、どの方も危険な脱水予備軍です。脱水が常態化するとそれに体が慣れてしまい、のどが渇いていることさえ分からなくなります。脳梗塞や心筋梗塞などいろいろな病気の原因になってしまいます。「カサネバダルフラは危険信号(丸山淳二医師よる)」です。つまり「ひふのカサカサ、口がネバネバ、体がダルイ、フラツク」は脱水症状です。繰り返しとなりますがのどが渇く前に定期的に水分補給することが重要です。